Column
 アルマダ男塾塾長 FCアルマダを採点する

 12月31日
 年の瀬の押し迫ったこの忙しい時期に、トヨタカップを制した”アルマダ男塾 塾長”こと、ビアン千北氏にFCアルマダ2003年シーズンの採点をお願いした。
(―以下 ビアン千北氏)

「采配、守備、攻撃、どれも進歩はしている。リーガ久山の緒戦(ビーシーシーFC戦)から比べれば、そうなる。一年戦って、退歩していたらそれこそ大変ではあるが。

 現状の満足度は39点とした。リーガ久山における二大目標(勝率5割達成、開幕3連敗阻止)を達成できなかった。これでマイナス50点。

 また、開幕前から問題視されていた正GKの不在を最後まで解決できなかったこと。目指すクリエイティブな攻撃を実現するためのフレームワークが不明確なこと。これでマイナス10点。

 あと、クールすぎるのでマイナス1点。サッカーに対してどう接し、どう練習に励み、試合に臨んでいるか、人それぞれで私にはわからない事情もある。サッカーバカになってくれというのは筋が違うだろうから、マイナスは1点だけにする。

 以上、減点法でやってみたら39点。満足度はかなり低くなった。


 ミ浜地ロヴィッチという黒船襲来によりミラン・原イッチの中盤へのコンバートに成功。ナッガー石は原イッチとダブルボランチを組むことで持ち味を発揮。不動のCBババン千北は強力なマーカーとして凄味が増した。高い位置でボールが奪えるようになることで攻守に安定感ができた。

 永遠につきまとっていたGKの人材不足も山グッフォン&香田ヴィッツの加入により、なんとか解決できるはず。守備に神経を使った両サイドバックからのオーバーラップもぐっと増えることだろう。

 攻撃はまだまだか。確かに最終節で4得点と爆発は見せたので、フィニッシュさえ良ければ合格といえるかもしれないが、攻撃の起動ができていない。ここという瞬間には的確にスピードアップしないと、今のサッカーではそんなに点はとれない。

 ”ここ”の見極めが、FCアルマダの選手はやや消極的なきらいがある。自己主張も弱い。出し手に躊躇があるのと、受け手に主張がないのが重なるとパスが回るだけで攻撃に火はつかない。

 このあたりはコミュニケーションを図りつつ、時間が解決する部分はある。しかし、時間をかけるだけでは解決しない部分も。具体的には中盤やサイドからFWに入るパスが少ない。勝負どころの見極め、ボールを受ける際の動き出しのタイミングといった個人戦術がよくなれば改善の土台ができるが、約束事とチューニングがなければこの手のパスは増えない。

 高い位置でボールを奪い、スペースがあるうちに攻める、という意識はリーグ終盤に見られた。しかし、リードを許し相手DF陣が引いてしまいスペースがなくなったときに「スペースを作る」攻撃が必要なのに、サイドの使い方は今一つ。FWへのクサビ、サイドアタック。どちらも十分でないなら、攻撃のベースはないに等しい。逆にいえば、伸びしろはまだあるわけだ。」


 発熱のため、漢祭り出場を辞退するという”体力の衰え”と、漢祭りにて命よりも大切なパラメヒコと空気入れを大野城グラウンドに忘れて帰るという”痴呆の始まり”が指摘されるビアン千北氏ではあるが、理論家として辛口の中にも的確な分析が行なわれている。

 ”伸びしろはまだある”という言葉の真偽は2004年に明らかにされる。
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”体力の衰え”と”痴呆の始まり”が指摘されるビアン千北氏
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