覚醒したFCアルマダ 有終のゴールラッシュ!!
第１３節 VS ガリンペイロ 11月23日
♪ワンパララパンエアアミィ〜アエ〜〜オ♪ウンダダゥエ〜オ♪ワンパララ…♪
試合後、久山グラウンドには、FCアルマダの勝利を称える歌が響き渡っていた。チーム創設以来、初の最終節勝利。リーグ開幕時には不甲斐ない成績で“お荷物”だの”FCプロトンの再来”だの云われ、FCなまず戦では0-5の憂き目にも会った。そんなチームの有終の美に、イレブンは喜びを爆発させた。
機は熟していた。4対1とガリンペイロを一蹴。見事なまでの快勝で、もがき苦しんだシーズンの雪辱を果たした。「最終戦は何としても結果を出したい」。試合前に”女の子にフラれ、友達は学校を辞め、居場所がなくなってしまった”とカミングアウトするも冷ややかな視線を集めただけだったホカンポスが、そう語っていたように、FCアルマダは開始直後から鋭い出足でガリンペイロを圧倒した。
開始3分、ナッガー石がいきなりシュートを放つも、大きく枠を外してしまう。しかし、攻撃の最後はシュートで終わろうという強い意思の感じられた、この最初の攻撃は、その後のゴールラッシュを予感させるに十分なものであった。
そして前半10分、「キーパーの位置はきちんと見えていた。ちょっと遠かったけど、狙い通りうまく蹴ることができた」と語った山ニステルローイの豪快なミドルシュートが決まって、１対０とFCアルマダが先制することに成功した。
これで勢いづいたFCアルマダは前半20分、ルーズボールに反応したヨシダンとガリンペイロGKが激突したことで、殺気立った雰囲気の中での戦いを余儀なくされたが、ババン千北のクレバーさが裏目に出たミスによる1失点で前半を切り抜ける。「前半GKだった原ウールが後半からはボランチに入る。ナッガー石と原ウールの二人は、遠距離恋愛のカップルが久しぶりに再会したかのように、ボールを通して会話する。何も心配ない。後半はうちのペースになる」（ババン）。
そして迎えた後半、GK負傷退場により10人となったガリンペイロ相手にFCアルマダは猛攻撃をしかける。後半5分、ロマーリ小倉のポストプレイに素早く反応した原ウールが、左足でシュート。ジャストミートし損なったが綺麗にゴール右隅に決め、勝ち越しに成功すると、その3分後には今度は山ニステルローイがこの日2点目のゴールを挙げる。コーナーキックのこぼれ球をニアサイドに折り返したところをタイミングよく詰め、一挙にリードを2点に広げた。
トップ下のポジションを好む山ニステルローイにとって、ボランチや途中交代を強いられ、満足のいかないシーズンだっただけに爽快だったに違いない。
さらに、攻撃を仕掛けるFCアルマダは後半18分、途中出場の宮ーゴがガリンペイロGKからの接待パスを決めて、息の根を完全に止めた。独特のリズムを持つ宮ーゴは来シーズンのブレイクを予感させる2試合連続得点となった。
試合後の祝勝会に集まった選手は口々に「最終節でようやく自分たちのサッカーができた」と自信に満ちた表情で語っていた。“しっかりとした守備、コンパクトな中盤、意思のある攻撃”FCアルマダの良い面ばかり出た試合だった。
”勝利の喜び”ほど究極のものはない。来シーズンは何度、堪能できるのか？日々精進、レベルアップあるのみ。自分自身との戦いはもう始まっている。
祝勝会後、天神サザン通りには、涙目の某クレバーDFのマーキング音（嗚咽）が響き渡っていた。（*￣□）ﾐ・：ゲロ
自分自身との戦いに敗れた悲しき男
[試合結果] FCアルマダ 4−1 ガリンペイロ |
|
巷では天狗と評判の山ニステルローイ。イイ人だったのに… |
