カルチョメルカートの方針を誤ったFCアルマダ
第6節 VS ちくぜんず 7月13日
FCアルマダの今後の方針・目標がかなり明確に見えてきた。苦難のシーズンを予感させる“カギ”は開幕からあった。今や、6試合0勝5敗1分
得点0は笑い話にもならない。残り7試合のカードを見ても、「勝率5割」という目標を達成するためには、一つのミスも許されない状況だ。
ある意味、久山リーグで一番勝利に貪欲でモチヴェーションの高いはずのFCアルマダのはずが、当日の天候不良もあってか、集まった人数は7人。この試合こそはと必勝を期して乗り込んだ雨上がりの地でギリギリのところで保っていた心・技・体のバランスは試合前に大きく崩れていた。
ここまで無敗を誇るちくぜんずには笑いが止まらなかったであろう。未だ勝利のない対戦相手が、7人しか揃わないので“申し訳ありません”と平謝りしているからだ。7人でいかに戦うのか?FCアルマダはチームとしてのプランもなく糸の切れた凧となり自らの限界を露呈する。FWの小倉も自陣に戻り、メンバーの揃うまで無失点で凌ぐ策だったが2点を失う。
後半はメンバーも揃い(それでも10人だったが)、前半だけで疲労が極限状態に達していた無敵艦隊FCアルマダの戦士たちは、一矢報いようと何とか踏ん張ったが、どうしても得点することができない。シュートも数えるほどで相手守備陣を脅かすものは皆無だった。キレたGKチギータのスローがちくぜんずFWの後頭部を直撃する珍プレーも飛び出した試合は0-4で終了のホイッスル。
海外移籍でFCアルマダ史上最高のタレント久保チェンコを失ったのを筆頭に、昨年の主力であった落ラベルト、トミー、広方、ショータ、永ーン(レンタル移籍中)と戦線離脱する中、FCアルマダはカルチョメルカート(移籍市場)を怠った。その上、千北、ヨシダン、小倉が故障がちで万全の状態からは遠く、それが大いにチームの戦力をダウンさせ、今シーズン開幕からの連敗という結果を招いたのだ。
選手が故障したり調子を落としても、フレッシュな控え選手をピッチに送り込めていた昨シーズンと違い、今のFCアルマダはテクニックはあるが顔も名前も知らない”知り合いの知り合い”の選手で代用するしか手はない。試合に必要な11人を集めるためにFCアルマダが“知り合いの知り合い”を借りてきたのは一度や二度だけではなかった。このような状態ではお互いを理解した上でのパス交換やコンビネーションが成立しない。
こうして考えると、FCアルマダ関係者がカルチョメルカート(移籍市場)の方針を誤ったツケを、最も重要な時期にきて払う羽目になったと言えそうだ。練習には7、8人しか集まらず、試合でも11人揃うかどうか毎回微妙なチームが連携して相手チームの攻撃を防ぎ、ゴールを奪えるわけが無い。ビッグクラブたるもの、試合で11人そろえればOKというのではなく、練習でも10〜15人抱えておかなければやっていけない時代なのだ。FCアルマダの関係者は、早くこの現実に気付くべきだろう。さもなければ、FCアルマダが得点を挙げる日、勝利を掴む日は遠いと言わざるを得ない。
[試合結果] FCアルマダ 0−4 ちくぜんず |
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白い巨人レアルが補強を進める一方、FCアルマダは・・・ |