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 GOAL OR NOTHING 本当の挑戦はこれから始まる

 12月23日 漢祭り〜馬鹿になれ夢をもて〜
 とにかく見事なゴールを決めるのだ。浮き球をアウトサイドにヴォレーで弾き返した一点目、屈強なDFにユニフォームの袖を引っ張られながら全身を投げ出して、ダイビングヘッドで叩き込んだ二点目。GKのファインセーブで三点目とはいかなかったがループを狙ってみたりと、そのプレーは豪快にして繊細。
 2003年度チーム得点王に輝き、エースストライカーとしての地位を確立したヨシダンが興奮冷めやらぬ口調で語り始めた。ヨシダンとは何者か。

「もちろん目指していたのは試合に勝って来年の春に気持ちよく久山に乗り込むことだったから、自分がノーゴールで終わっていても興奮したと思う。でも、僕自身のツーゴールで最終戦をいい形で終われて良かった。
 相方のオグライファートやギグス佐藤は残念だったと思う。ゴールを願っていたんだけど、年令を考えるともうチャンスがないかもしれないね。あと一歩のところまでいっただけに、なおさら悔しいんじゃないかな」

 だがヨシダンにとって今シーズンの道程は決して平坦なものではなかった。
「僕は世界で有数のビッククラブでプレーしているけど、”怪我、怪我、公務、怪我、公務”で、満足にプレーできなかった。チームメイトが試合の話題で盛り上がっているのを見るのは、言葉にできないほど辛かった。だから、試合に出場したら、必ずゴールを決めると心に誓っていたんだ」

 ゴールという結果を残しても、”疑惑”と報道されたこともありましたが。
「知っているよ。正直、試合で得点が取れなくても、シュートを一本でも打っていればFWとして仕事をした、と満足していた傾向はあったかもしれない。慢心という表現が適切かどうかは分からないけど、いつでもチャンスが来る、いつでも点が取れる、と考えていた。だからこそ、西牟田・グレイシーの”ヨシダンは嘘つき”発言を聞いた時、ゴールにこだわろうと考えた。誰もが納得するゴールを決めるんだと」

 間もなく発表されるアルマダ・バロンドール(アルマダ最優秀選手)の大本命だと言われていますが。
「たしかにこれまでの成果には満足している。でも今の場所が最終到達点だなんて思ったことは一度もない。もっとコンスタントにゴールを決められるということを証明していかなければならないんだ。そのためには過去の教訓から学んで、いろんなやり方を試す必要がある。本当の挑戦はこれから始まるんだ。もっともっと上へ。もっと、もっと…」


漢祭り〜馬鹿になれ夢をもて〜
1本目 0-0
2本目 2-0 得点者:ヨシダン、永石フレンズ
3本目 2-1 得点者:永石フレンズ×2
4本目 1-2 得点者:ヨシダン
5本目 0-0
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GOAL OR NOTHING
本当の挑戦はこれから始まる

2003年度得点王の記念盾を受け取るヨシダン。
年末は夜中2時まで夜警を行うという。。お疲れ様です。
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