「疑いの余地なく、原ウールは荷馬車を引き始めた」と、FCアルマダの外間ーチョは、無敵艦隊の関西人をそう表現した。そして、原ウールはその役割を果たしつつある。外間ーチョは、彼にFCアルマダのリーダーとなり、チームを率いて欲しいと考えている。原ウールはその挑戦を受け入れ、独特の関西弁でイレブンを鼓舞し、間違いなくビックスターであることを証明して見せた。
7月27日に式を挙げたばかりの新婚の原ウールが、得点後に指輪にキスしてミス・早良出身の妻への愛を示すパフォーマンスは、若いカップルたちの間でも多くの共感を得ている。（余談ではあるが新婚旅行は当然スペイン。）
しかし、原ウールは個人記録には全く興味がなかった。彼はただ、チームの勝利と妻への愛を示すたに、得点を重ねている。この男の野心にリミットはない。
原ウールを語る上でこんなエピソードがある。野間大池で女子サッカーチームとミニゲームをしたことがあった。相手が誰であろうと、勝利者のスピリットを持つ原ウールは、決してボールは失わず、常にチャンスを見逃さない。試合開始からインテリジェンスとずるがしこさを発揮し、女子サッカーチームゴールへ豪快にシュートを放つ。ＧＫは簡単にボ−ルを阻止することができず、原ウールの正真正銘の勝利者のスピリットを披露したゴールだった。チームメイトから非難を浴びながらのゴールは、彼のプレースタイルと性格を表したものだった。
キャプテンマークを腕にはめてピッチに立つ原ウールは、福岡社会人リーグでも最も優れた選手の座を確立し、最優秀選手への道を切り開いている。原ウールは福岡社会人リーグのタイトルを切望している。そして、第1節対1990オーシャンクラブ戦で、ＰＫを与えてしまった苦しい過去を断ち切りたいのだ。常に「タイトルが欲しい」と、口癖のように言う原ウールは、引退するまでタイトルを取り続けるだろう。
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