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 さすがは久マールさんクラスになると、決めるとこは決める!!

 第11節 VS FRIENDS  10月12日
 後半15分過ぎから予感めいたものはあった。試合終了が近くなるにつれ前線でボールが展開されるようになり、後半20分には右からのクロスが、ペナルティ・エリア内にいた西牟田カルロスの頭にドンピシャに通った。
 得点には至らなかったが、ゴールまでの距離が徐々に縮まっていた。

 それまで45分間、相手のミスに助けられていたFCアルマダが息を吹き返したのはロスタイム、審判が次のプレーで試合が終わることを告げた後だった。
 ドリブラー佐藤の右クロスがゴール前に折り返され、久マールがタイミングよく走り込んだと思った瞬間、ボールはゴールに突き刺さっていた。

 監督の指示に忠実な選手に対して「役割をきちんとこなす」といえば誉め言葉かもしれないが、一方「型にはまり過ぎる」と、柔軟性の欠如ともなりかねない。ミスはなくとも自分の範疇しかカバーしない選手は、何とも味気ないもの。
 指揮官の意図を咀嚼(そしゃく)して、自分の持ち味を上手にチームに加味していってこそ、選手の魅力は増すと言える。しかも、監督をも唸らせるほどの運動量で広い範囲をカバーし、なおかつ、それがチーム戦術としてフィットするならば、これほど頼もしい武器はない。

 ”FCアルマダの1人カテナチオ”こと闘将・千北に、「あいつは、寝ながらでさえ走っているに違いない」と言わしめるほどタフな選手が久マールだ。CB浜地獲得により、原ウール&永ーンのダブルボランチという理想的な布陣で臨んだこの試合、久マールは存分に力を発揮。基本的な位置が右サイドバックであろうが、攻撃的な役割なら、いつでもどこでも「俺が!!俺が!!」と顔を出してくる。

 「技術と創造性は自分にないが、動きの量とガッツでチームに貢献できれば」と久マールは話す。肉体と精神は技術と創造性を凌駕するといったところか。
 しかし、久マールほど、相手ペナルティ・エリア内に深く侵入する動きをみせる役者が見当たらないのも事実だ。嗅覚と言ってしまえばそれまでなのだが。

 グラウンドには金が落ちているというが、一歩でも相手の前へ、一歩でもゴールの近くへ進むことにより、誰にでも平等に得点のチャンスは与えられる。
 得点力不足を打破する最後の切り札となるのは、案外、ゴール前に貪欲に押し上げていく”詰めの動き”ではないだろうか。

 「後半はカミカゼ。良かった。想像以上にチームは良かった」と祝勝会で原ウール主将特製の”鯛のアラ煮”をつまみながら闘将・千北は語った。
 ベスト・バウト。一瞬たりとも気の抜けない緊迫感溢れるドラマ仕立ての展開だった。その場に居合わせた幸せを感じずにはいられない。
 しかし、久マールの酔った目はさらに先を見据えていた。

 「大まかにはできているが、細かい部分がまだまだ。また、その細かい部分が難しい。自分には全力で戦うこと以外の才能はない」


[試合結果] FCアルマダ 1−0 FRIENDS
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さすがは久マールさんクラスになると、決めるとこは決める!!!

<お詫び>
有頂天になりすぎ、各方面の方々ご迷惑をおかけしました。
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