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 晴れのち曇りのFCアルマダ 浮かび上がった新たな課題

 第9節 VS Wild.g 9月7日
 一週間前、屈辱の底をのたうってきたFCアルマダは、ついに久山リーグでの勝利を味わった。無敗を誇った対戦相手を完膚無きまでに叩きのめしたその圧倒的な強さは、FCアルマダ黄金時代の幕開けを予感させた。だがそれはキャバクラ嬢との恋の予感のように、むなしい蜃気楼に過ぎなかった。0対1で敗れたFCアルマダ。前節のFCフリオーゾ戦に続く、連勝はならなかった。これで通算成績は1勝1分け7敗に。

 試合後、原ウール主将は「負けたことは残念だが、攻撃のバランスもよく数多くのチャンスを作ることができた。心配していたGKから不運にも失点してしまった。正GK探しは、今後の必須事項としなければならない。ただ、1点を返していれば局面も変わっていたと思う。勝っていた試合でもあった」と、敗戦にも内容は悪くなかったとコメントした。

 前半、ボールはつなぐがプレーテンポがいつになく遅く、しかも単調で、そのペースを変えられるようなプレーに欠けていた。小倉のワントップを基点に、周りの選手が相手の裏を突こうと狙っていたが、相手を欺くような工夫のある動きは見られなかった。 その点では、後半から松ディーニをDFからMFに代えると明らかにゲームが変わってFCアルマダのチャンスが増えたのは喜ばしく感じたが、さらに試合に変化を与えられるオプションが欲しいところだ。

 何回かあったチャンスにもゴールは生まれず、中でもゴール前のセットプレーでのヨシダンのパスミスと松ディーニのキックミスは残念だった。あの場面は得点チャンスの生まれやすい局面だっただけに、ボールに集中して冷静に蹴るだけで良かった。雑草が気になって集中が足りなかったということか。

 久しぶりにフィールダーとしての出場となった漢・千北は、「強い相手と戦って選手が『こうしなくては』と感じとることが大切で、そういう経験は次に生きる」と話している。つまり、それぞれの試合で直面した課題を各選手が"宿題"として持ち帰り、自分で考えて答えを出し、自分のものにして来いということだ。

 例えば、松ディーニの場合はシュート練習、武器となるドリブルの習得、ボールを殺すトラップの練習、その他諸々に取り組むということになるのかもしれない。後半からMFで出場した彼は、課題の多さを痛感したに違いない。

 そうやって自分で「こういうことか」と理解して身体で会得することでプレーを改善できる。こういう積み重ねが大切で、よく指摘される決定力不足も、結局は、個人の技術、判断力、ゴール前で冷静でいられる精神力が十分磨かれていないということだろう。

 試合中の各場面での判断は各選手に任せられ、選手の力量がものをいう。選手が個々の課題を克服してプレーのレベルを上げられれば、チーム全体のレベルアップになる。FCアルマダが前進するには、チームの戦術以前に、まずは個人の判断とプレーの精度を上げることが必要かもしれない。


[試合結果] FCアルマダ 0−1 Wild.g
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晴れのち曇り… 浮かび上がった新たな課題

好セーブを見せるも、試合前の予想通りとなった西ーマン
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