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 ”消えてる選手”の存在 意思を伝えているか?

 11月8日 VS ババチョップス
 FCアルマダはリーグ最終戦に弾みをつける予定のテストマッチで1対2で敗れる脆さを見せた。この報せを聞いたババン千北(元FCアルマダ)は、「FCアルマダがババチョップスに負けたとしても、私にとっては何の驚きもない。むしろ1点取ったことの方が驚きだ」と、現FCアルマダを痛烈に批判している。
 いったいFCアルマダが勝てない理由は、どこにあるのだろう?

 この試合、いつになく積極的にトップギアで前からプレッシャーをかけた。奪ったボールはシンプルかつ、確実にフリーの味方へとつなぎ、ボールは65:35で完全に支配していた。開始5分のナッガー石のミドルシュートはそんな勢いに乗り押し込んでいた時間帯に生まれたものだった。
 しかし、「そこにこそ、問題がある」と、ババン千北(現読売巨人軍)は言う。

「いくらボールをつないでもゴール前に何の動きもない。動きがないからスペースがない。スペースがないから効果的なボールが入らない。お互いに意思疎通が全くないからだ。”消えてる選手”だらけで、何も要求し合っていない。ナッガー石の得点の場面も、前線にパスの出し所がなかったから業を煮やしてシュートを打ち、それが決まっただけの事である」

 人間がコミュニケーションをとる方法は、大きく二つに分けられる。一つは会話を通したバーバル(言語的)コミュニケーション、もう一つは身振り、しぐさ、目配りなど、言語を通さないノンバーバル(非言語的)コミュニケーションだ。どちらも自分の意思を伝えるための重要な手段だ。
 ペルーU20代表の経歴もあるイワンは、練習の際ピッチ上に通訳を入れなかった。選手同士が何を求めているか、直接理解できるメリットは大きい。

 ただ、実際の試合になったら、言葉を発する前に体が動いていることのほうが重要だ。スペースを指差して走りこむ動きを見せたなら、そのタイミングに合せて、要求する場所(スペース)にパスを送り込む。狙いは合っていても、感覚がズレていたら、パスが出せなかったり受け損なったりという事になる。
 味方同士が共通の感覚を持って行動しなければいけない。

 同じ日本人で会話に不自由のない者同士でも、ノンバーバルな感覚がマッチしていないとこうしたミスが生まれる。ノンバーバルコミュニケーションとは、感覚、感じ方の共通項をいかに多く作るかということでもある。
 頭がいい、インテリジェンスがあると呼ばれる選手は、間違いなくこのノンバーバルコミュニケーション能力が優れ、周囲の状況を把握する感度のいいアンテナを張り巡らしている。

 自分が何をしたいのか、自分が何を考えているのか、それを、相手に伝えられないと、自分が持っている能力を発揮できないままシーズンを終えてしまうことになる。能力があってもボールが来なければ何も出来ない。
 試合終了直前、憤慨したFCアルマダサポーターがグラウンドの照明を消した。最後まで見ていられない。照明を消すことが彼ら流の意思表示だった。


VS ババチョップス
1本目 1-0 得点者 ナッガー石
2本目 0-0
3本目 0-2
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”消えてる選手”の存在
意思を伝えているか?

日々個人レベルのアップを唱える”ナッガー石”らしい一発!!!
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