無敵艦隊が描く青写真 歩むべき道は理解・認識 2月8日

無敵艦隊が描く青写真 歩むべき道は理解・認識
「優勝、やと思いますねん」
意表を突く返答だった。ジュニア誕生後、初めての試合を勝利で飾り、自身もだめ押しとなる3点目を獲得。自らを祝う”ゆりかごパフォーマンス”も魅せたFCアルマダキャプテン原イッチに、2004年度リーガ久山の目標として「勝率5割」を挙げさせようとした報道陣の思惑は、ピシャリと締め出された。

「勝率5割って言わせたいんでっしゃろ。言いまへんで。優勝することが一番の目標でんねん。まぁ、最低でも入れ替え戦トーナメントに出られるように頑張りたいですわ」二世誕生の祝砲となる豪快なゴール。その感慨に耽りたい気分に水を差す雑音を、不敵な“不意打ち”で見事に消してみせた。

「リーグの4部か5部。結構、強い」(キナシモリタケ氏情報)という前評判のWINDS FCに先制点を奪われながらも3-1の逆転勝ち。リーガ開幕を前に、どんな相手とどのタイミングで試合をするかは、チームづくりの準備で重要なポイントであるが、数字だけ見れば、目標は達成されたようにも思える。

「引いた相手を崩す」お手本通りの攻めだった。相手の寄せの甘さから生まれた右サイドのスペースを久マールが効果的に突く。相手にとっては危険な位置だが、WINDS FCの意識はゴール前にある。ならば、と放った遠目からのシュート。「常日頃からゴールをするために準備している」形が、具現化した。

その後も岩ハン・マン下がデビュー戦で初ゴールをマーク。コースが空いた一瞬を見逃さず、左足を振り抜いた。「引いてくる相手にはああいうシュートが大事。気持ちの部分でホッとした」さすがの大物ぶりを見せた。試合終了間際にも原イッチが豪快にミドルシュートを決め、ダメ押しの3点目。勝負を決めた。

だがこれで満足するほど、FCアルマダの選手達の目標は低くない。「裏をつけばくさ、もっと点が取れたバイ。ド派手なミドルが3本決まったばってんが、細かくつないで崩した印象は薄かですタイ」とFCアルマダのラストサムライことババン千北。ミ浜地ロヴィッチは「止める、蹴るでミスが多かったよね。相手の圧力が弱かったからこそ、基本のミスが目立っちゃったんだけどね」

アメリカでは赤ちゃんのことを「ゆりかごの中の科学者」と表現する。赤ちゃんは大人が思っている以上に周囲のことを理解、認識しているということだ。これと同じようにチーム全員が日々の練習やプレシーズンマッチを通して、自分自身のことはもちろん周囲のことを理解・認識しなければ冒頭のセリフも絵に”描いた餅”で終ってしまいかねない。フィジカル面の向上は限界かもしれないが、メンタル面の向上の余地はまだあるはずだ。


←大雪の日も練習に行ったという原イッチ・ピエーロ(道化師)


ザ・フ原イ2〜二世誕生〜
1本目 0-1
2本目 1-0 得点者:久マール
3本目 2-0 得点者:岩ハン・マン下、原イッチ

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