3バック廃止へのアンチテーゼ FCアルマダという名のパズル 4月25日

3バック廃止へのアンチテーゼ FCアルマダという名のパズル
まるでスイッチが切れてしまったようだった。彼らがプレイヤーでいられるタイマーの。序盤から圧倒的にボールを支配したのはFCアルマダだったが、カウンターからあっさりと先制点を奪われる。積極的な攻めで宮ーゴが1点を返すが勢いは最初の20分まで。その後の40分間は、序盤のボール支配率がウソだったように足取りは重く効果的な動きもないまま1-4。

何もできないままの敗戦に、カズーコFCアルマダオーナー付シニアディレクター(SD)は試合後、神の手を使えず終いだった平ドーナがユニホーム交換で受け取ったWINDS FCの白シャツを奪い取り、主審を務めた原ウールに何やら叫びながら投げつけた。チームマネジャーが慌てて止めようとしたが、間に合わず。しかもこの場面が生中継のTVにしっかり映ってしまった。

会見でも「FCアルマダは恥ずかしい形で負けるには値しないチームだった。しかし、あのような(PKを取られた)レフェリーの判定で、試合が台無しになった。最終的にはピッチで何があったかは語られない。非常に残念。」と怒りが収まらない。主審にかみ付いたのはこれが初めてではない。選手時代の98年チャンピオンシップでは、PKの判定に不満を爆発させ、ボールにツバを吐いたこともある。

問題の場面、ババンも「触っただけ」とを釈明したが、ハッスルしなければならない時だっただろうか。「ファウル!!!ファウル!!!」としきりに主張するやや荒れた試合で、ペナルティボックスの中で倒すような格好になれば、笛を吹かれてもなんら不思議はない。失点につながるミスを犯した山グッフォンにとっては名誉挽回の絶好の機会だったが、逆に傷に塩を擦り込む結果となり気の毒だった。

それよりも深刻なのは「西・カル不在時の3バックの構築」という命題が頓挫してしまったことだ。本来なら3バックの方がDFの人数が少ないので最終ラインでの秩序が作りやすい。ただし、3人のDFが比較的中央に構えるため、サイドにスペースが生じてしまう。要するに3バックは中央を固める代償として、両サイドのMFがカバーする守備範囲が膨大なものになるということだ。

その両サイドのMFを使ってサイド攻撃を機能させようと思うなら、チーム全体で中盤を支配してボールをキープする展開に持ち込むか、数的不利をものともしない突出したサイドアタッカーを擁して相手のサイドを防戦一方にして押し込むかするなどして両サイドのMFの背後のスペースをうまく相手に活用させないように工夫しなければならない。

今回は調整不足の3バックで結果を残せなかったのは当然で、3バックは即却下というのも時期尚早。サイドを務める選手がある程度身体能力が高く攻守のバランスを理解できれば、ババン千北と西・カル抜きの4バックよりは機能するかとは思うが。攻撃好きな選手で膨れ上がった以上、「彼らをどう機能させるか」というテーマは、これからも付きまとう。言ってみれば、いまのFCアルマダは必然的な泥沼に陥っている。

次のセリエS第2節も「変則DFライン」になるのは間違いない。この「変則DFライン」にチーム全体が戸惑っているようなことがあれば、あっという間に試合が決まってしまうことになる。チームとして何をするのか。3バックであろうが4バックであろうがサイドをいかに有効に使えるかが、再びタイマーにスイッチが灯るかどうかのカギを握る。


ハッスル
〜男には一生に一度、ハッスルしなければならない時がある〜

1本目 1-1 得点者:宮ーゴ
2本目 0-1
3本目 0-2

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO