セリエSで戦うために “マラレッチェ”チギハーゲルの流儀 9月5日

セリエSで戦うために “マラレッチェ”チギハーゲルの流儀
FCアルマダの小倉イファートは、和式トイレで大きい方ができない(洋式のみ)というナイーブな好青年である。2得点の活躍を見せたハッスルハウス後の記者会見にて、彼にこんなことを聞いた。

―チギハーゲル新監督がチームに与えたものは何?
すると彼は、ニコッと育ちの良さそうな笑顔を見せて、こう言ったのだ。

「マラレッチェ!!!」

マラレッチェ、直訳すれば“腐った牛乳”。俗語である。おぼっちゃまくんが使う言葉ではない。通常は主に「あいつ、スゲエ性格悪ィよ!!!」と陰口を叩くときに使う。ましてやここは記者会見場である。さらに、

「経験、気合、包容力、チームのピンチに必ず何かをもたらしてくれる。最後まで決して諦めない。チームメイトとしょっちゅう話をする。それから37歳では間違いなく世界一のオ○○スト」。そう続けてまた微笑んだ。

「世界一のオ○○スト」は別として、欧州ではその指導力で名の通った名将チギハーゲル。ビアン千北前監督(現:自動車パーツ販売業)から引き継いだFCアルマダをいかに変革するか。彼のサッカー哲学を聞いた。

―まずは初采配のハッスルハウスの“初勝利”おめでとうございます。
チギハ―ゲル監督(以下C)「………。(やれやれという表情をしながら)あなたの目は節穴ですか?それとも悪い冗談ですか?今日はユニバーサルスタジオ・ジャパンでバカンスを楽しむ予定を変更してインタビューを受けているのです。私はそのような冗談を好みません。」

―小倉イファート、橋本ッティ、平ウジ―ニョ、ヨシダンと自慢の攻撃陣が爆発。失点も0と危なげなく乗り切りました。100点満点の出来では?
C「100点と評価したいならそれでもいい。それはあなたたちメディアの仕事ですから。私には評価よりも、“勝利”か“敗北”かのそれだけです。体力の落ちた相手から6点取ったが、休養十分の相手には零封。仮に点数をつけたとしても、どこをどう評価しても0点にしかならない。」

―0点にしかならない?その根拠を教えて下さい。
C「あなたはサッカージャーナリストという仕事が向いていないようですね。2試合目のFCアダプター戦は各選手の足が止まり、ただボールを蹴り合うだけの意味のないスコアレスドロー。システム変更も全く機能しませんでした。だから0点ということです。写真のように喜ぶことはできません。」

―しかし、FCアダプター戦は、連戦となるFCアルマダが体力的に不利となり、動けないのも妥当なものではないでしょうか?
C「あなたは何も考えていないようですね。そう、FCアダプター戦のFCアルマダもそうでした。人間は行動する際に自問する。何のために走るのか、この目的は何なのか。今は上がるべきなのか、それとも自制すべきなのか、考えて自分で決める。勝ちたいと思えば動けるはず。」

―若手もベテランも特別扱いをしないと聞きましたが、アンタッチャブルな存在だったミ浜地ロヴィッチも特別扱いをしないと?
C「彼は左足でフリーキックを蹴るというオ○○ープレイが見られましたから、オ○○ーは一人でするものだと伝えました。私は選手の個人的評価をするつもりはありません。しかし、同じ左足なら倫ザーギが蹴った方がおもしろかったでしょうし、お客さんも喜んだのでは。」

―(さすがは世界一のオ○○スト)ですね。最後に、あなたがチームに与えたものについて、小倉イファートは何と言ったと思いますか?
C「(ギロリと見ながら)さあ、何だろう?」

―………マラレッチェ。。
C「(平然とうなずきながら)ほほう、おもしろい。わかります。性格がキツイということでしょう。構いませんよ。なぜならそれが私ですから。今までのチームには、それが欠けていました。だから成績も悪かったんですよ。“誉めて伸ばす”というのは弱者の理論に他ならない。」

チギハーゲルサッカーの生命線を維持する「考えること」―いや、チギハーゲルの意を正確に汲めばここで言う「考えること」とは「戦う意思」と今一度換言した方がよいかもしれない。監督の仕事はピッチに送るまでがほとんど。行うのは選手。それ故に普段から考えさせる。考えさせるためにあえて厳しいことを言う。いわば勝利に向けての愚鈍な修練。

マラレッチェはこの指揮官にしか当てはまらない、最高の誉め言葉だ。


ハッスルハウス
FC出落ち(仮称) 3-0 得点者:小倉イファート×2、橋本ッティ
FCアダプター 0-0
FC出落ち(仮称) 3-0 得点者:平ウジ―ニョ×2、ヨシダン

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