円形脱毛症とは?
円形脱毛症とは?
ある日突然、髪が抜ける円形脱毛症。
ストレスが原因の病気と思われているが、実は膠原病やアトピー性皮膚炎と同じ自己免疫の異常による皮膚の病気。
アレルギーや内臓疾患などさまざまなことが引き金になり、自分のリンパ球(白血球の一種)が毛根細胞を攻撃することで炎症が起こり、毛髪が抜けてしまうもの。
ただしおおもとの「毛幹細胞」は無事なので、異常な免疫反応を抑えることができれば治癒も期待できる。
円形脱毛症には大きく単発型、多発型、全頭型、そして全身の毛が抜けてしまう汎発性脱毛症の4タイプがある。
一般に“円形”脱毛症としてイメージされるのは脱毛部分が1〜数ヵ所のみの単発型。
半年ほどで自然治癒するケースもあるが、脱毛面積が増える多発型や毛髪がすべて抜けてしまう全頭型に重症化することも少なくない。
治療法は炎症が活発な急性期にはステロイド軟膏や内服薬で炎症を抑え、炎症が治まった後に発毛が認められない固定期には、皮膚表面をわざと刺激して軽い皮膚炎を起こし免疫反応を調節する方法がある。